食生活の変化
 少子高齢化の進展、家族人数の減少のもと、夫婦と子ども2人からなる標準世帯が標準ではなくなり、おとしよりの1人くらしやシングル世代の増加など多様な家族形態が生まれています。このような背景から食事の仕方も大きく変化しています。
 日本人の栄養バランスは世界的にみて理想的といわれていましたが、昨今の食生活の変化により脂質が増加傾向にあり、肥満傾向の人や糖尿病などの生活習慣病が増加しています。また、若い女性を中心として、無理なダイエットや痩せ過ぎの問題を抱える人が増えています。国民の健康状態も大きく変化しており、私たちの食生活は大きな曲がり角にさしかかっています。
食卓の変化
 日本生協連で実施したインターネット調査では、中高生になると親とは別に子どもだけで夕食を食べる家庭が4割を超えるなど、家族がばらばらに食卓につく実態が明らかになっています。
子どもだけで食べる夕食(平日) 中高生の44%
一人暮らしである 子どもの中で別に食べるものがいる
夕食は家族全員で同じ食卓で同じ時間に食べる 子どもたちは全員、親とは別に食べる
家族全員がバラバラに食べる 自分だけ別に食べる
夫(妻)だけが別に食べている その他
平均の夕食(末子年齢別)
休日の夕食(末子年齢別)
 一方、食事のあり方については家族そろって同じものを食べたほうがよいと思う人は全体の87%に達しており、食事を通してコミュニケーションを深めたいと思うニーズが強いといえます。事実、休日の夕食に限ると9割近い人が家族全員で食べており、社会的な要因や子どもたちをめぐる環境の変化などから毎日は同じ食卓を囲めないものの、限られた時間の中で、食卓を通じてコミュニケーションを深める家庭が多く存在しています。
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家族で楽しく会話しながら食べたい 92%
家族で会話しながら楽しく食べたい どちらかといえば会話しながら楽しく食べたい
どちらかといえば静かに食べたい 静かに落ち着いて食べたい
食事中の雰囲気(末子年齢別)
変化する食事内容
 日本の社会は、戦後の危機的な栄養不足を乗り越え、量的に満たされた食生活を実現してきました。さらに、この10年間に緑黄色野菜やヨーグルトなどの乳製品の摂取機会が増加するなど、食生活は常に変化しています。
ごはんを毎日食べる 4ポイント減少
ほとんど毎日           週に2〜3回           
週に4〜5回 ほとんど食べない
各食品の摂取頻度(94年国民栄養調査との比較)
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変容する栄養バランス
 たんぱく質・脂質・炭水化物のバランス(PFCバランス)の推移をみると、1960年代の脂質が少なく炭水化物が多い食事から、1980年にほぼ理想的なバランスとなりました。PFCバランスがとれ、ごはんを主食として多様な食品を摂取する日本型食生活が健康面からも優れているといわれています。
 しかし、PFCバランスも最近は若干くずれはじめています。米の消費減少とともに炭水化物が不足傾向になりました。また脂質の増加傾向に歯止めがかからず、理想とする食生活からみるとやや過剰摂取の傾向となっています。野菜の摂取は増加傾向にあるものの、総摂取量はまだ少ないのが現状です。
食料消費割合の変化(農林水産省「食料需給表」)
1960年 1980年 2003年
栄養バランスの推移(%)
1960年 1980年 2003年
(資料)厚生労働省「国民栄養調査」、「第6次日本人の栄養所要量」
(注) 適正比率は、年齢階層ごとに異なっていることから、(平均値)は以下のように求めた。
    ・脂質は、18以上の適正比率(20%〜25%)の上限25%
    ・たんぱく質は、18歳以上階層の適正比率を人口で加重平均した13%
    ・糖質は、100%から脂質・たんぱく質の比率を差し引いた62%
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